ハリーポッターのイラストを手がけた世界的天才イラストレーターのジム・ケイの魅力に迫ります。肉筆画は線に魂が乗り移ったかのように美しさと愛おしさが滲み出ていました。ありがとうジム・ケイ先生。



新学期を前にハリーたちは、人で混雑しているキングス・クロス駅の9と3/4番線からホグワーツ特急に乗り込みます。ハリーはどこかな?東京駅にぴったりのイラストですね。

ハリーポッターのこのイラストは『Harry Potter and the Chamber of Secrets(ハリー・ポッターと秘密の部屋』用に描かれた作品。(現物は意外と大きいよ)箒をしっかり握って、ドラゴ・マルフォイの追従を気にしながら雨、風を凌ぎながら飛行するハリーの表情に魅せられました。
Jim Kay

パトリック・ネス著『怪物はささやく』のイラストで、2012年度のケイト・グリーナウェイ賞を受賞したイラストレーター。ウェストミンスター大学を卒業後、国立美術館「テート・ブリテン」ならびに王立植物園「キュガーデン」で仕事をしながらイラストを学ぶ。リッチモンド・ギャラリーでの個展で、ある出版社からの依頼を受け、それを機に独立。イラストのほか、映画やテレビ番組の企画をビジュアル化する作業や、ロンドンのV&A(ヴィクトリア&アルバート)博物館のグループ店の企画等にも貢献。
Q&A(Google Arts&Culture)
すみません。今の私がインタビューできるはずもなく、Google Arts&Cultureより抜粋させていただきました。
貴重な情報ありがとうございます。詳しくは下記にアクセスください。
街並み スケッチ

ダイアゴン横丁に並ぶ店の全景を一つ一つ丁寧に描かれています。石畳が続く”通り”はヨーロッパの街並みを彷彿させつつ、窓や壁に所狭しとと様々なディスプレイされているのは魔法の世界の雰囲気が出ています。


左が大人に成長いたマンドレイクと右が赤ん坊のマンドレイク。まるで実物を写生したように思えます。それもそのはず、ジム・ケイはキュー王立植物園でキュレーターを務めたことがあり、植物の自然研究書を参考にしています。

羽の生えた鍵は、フィリウス・フリットウイック教授が魔法をかけておいたもので、賢者の石を守るためにホグワーツの教授たちが仕掛けた罠の一つです。
肖像画

ハリーポッターに闇の魔術に対する防護術を教えたリーマス・ルーピン教授の肖像画。教授の背後に、ルーピン教授が最も恐る満月のポスターが貼っています。物憂げな表情に哀愁がみれ、ハリーとの関係性を思わずにはいられません。

魔法薬学の先生であるスネイブ教授の肖像画。物語ではハリーにとって重要な役割の人物だが、この絵からも複雑な性格や過去の経緯を彷彿させるように丁寧に表現されています。バックの緑と教授の濃いモスグリーンの服が画の知的さと重厚さを引き出している。手の描画も見事です。

いや〜と思うほど、アクロマンチュラの大群に囲まれた最悪の場面。ハリーの杖の明かりに蜘蛛の目や毛むくじゃらの脚が照らされている状況がリアルに表現されています。

ヒッポグリフのバックビークは、大好きな飼い主のベットを乗っ取っているようです。ハグリッドの小屋の中は、コーク・アビーという田園邸宅の敷地内に実在する庭師の小屋を基に描かれています。

巨大なバジリスクの恐ろしい目(不死鳥のフォークスに引っ掻かれ血が流れ出している)に対峙し、臆することなく挑もうとしているハリーとの緊張感溢れる場面となっています。
BOOK ILLUSTRATION
Harry Potter and the Goblet of Fire








Harry Potter and the Prisoner of Azkaban













Harry Potter and the Chamber of Secrets













Harry Potter and the Philosopher’s Stone






















コメント