人間の営みと自然のハーモニー。『吉良俊一』の初の写真個展。身近にある風景が、変化するダイナミックな自然との対比により、生き生きとインパクトのある色彩で心に伝わります。
東京湾の狭い一角で、視界の三方が工業地帯と富士山、アクアラインに囲まれている、伝統漁法の仕掛けが浮かぶ江川海岸・久津間海岸(くづま海岸:木更津市、隣接して計数百メートルの入り組んだ海岸線)の”七彩”です。 四季の移ろい、風や雲・雨など天気の変化、太陽や月の位置、潮の干満、それぞれが、あるいは互いに響きあって、同じ空間で変転の景色を作り出しています。 遠瀬の海を赤黒く染めながら沈む冬の太陽、紺碧(こんぺき)で一体となる夜明け直前の海と空、消し炭色の海面に走る工業地帯の光、青と赤に染まった空間に浮かぶ富士山の影など、絶えず変化する自然が伝統や現状の象徴とコラボして織りなす景色は千変万化です。 今回の展示は、『江川海岸・久津間海岸を舞台に、自然の変化を作る美しい彩の景色』をまとめた作品です。 時に優しく、時に激しく変化する自然のダイナミズムを感じていただければ幸いです。 吉良 俊一

目次
ロケーション


プロフィール

吉良俊一
1943年 北海道網走郡美幌町生まれ、慶應義塾大学商学部卒業。
会社勤務中に、米国ニューヨーク市に7年駐在。
退職後、自然風景の写真撮影を始める。
2014年から写真家中谷吉隆氏(公社日本写真家協会名誉会員)に師事し、現在に至る。
写真展:2018年 中谷写真塾「五人の視座」
展示作品
乱舞する長き髪

風に舞う

漁を終え

風津波



冬のしぶき

夏の夕照


春浅き夕べ

青の世界

寒の風

偲ぶ残映


落陽


春の月

光を返す春の海

盤洲の海

差し潮

夢月の暁

真夜中

赫き冬夕焼け

夜明けの前

有明の望月

素晴らしい作品をありがとうございました。
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