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第17回美しい風景写真100人展
銀座の”富士フォトサロン”で第1回『美しい風景写真100人展』が開催されたのは2005年のことでした。フィルムで撮影された作品を銀写真プリントで展示する写真展は、華やかな開催記念パーティーの印象と相まって『風景写真のレッドカーペット』とも呼ばれました。翌年以降も、全国から多くの風景写真家の皆様が出展を目指してくださいました。 デジタルカメラが急速に広がっていた時期とも重なるその頃に”銀写真”による”風景写真”の写真展を新しく始めた理由は、風景写真家が自然や風景の中に求め、記憶に刻んだイメージとフィルムならではの色彩や陰影が一致していたからに」ほかなりません。すなわちフィルムであってもデジタルであっても揺らぐことのない自然の光が紡ぎ出す世界の色であり、人々の記憶に残る美しい色彩と言えるでしょう。 風景に臨む写真家たちが捉えたかけがえのない出会いの瞬間をふさわしい色で展示し、残したい。その思いは『美しい風景写真100人展』に学生部門、さらにデジタルカメラによる写真展『風景写真Xtension展』を加えた二つの写真展を合わせて『風景写真祭』と呼ばれるようになった今も変わらずに受け継がれています。 年が変わるのを一区切りとして、人々は古い年に憂さを残し、新鮮な心持ちで新しい年を迎えます。初日の出の光は前の年に疲れた私たちの心と体をリセットし、新しい年を生きる新鮮な活力を満たしてくれるようです。私たちは何かを願う時、始める時、特別な瞬間に、ほっと一息つきたいときに風景に向かいます。時には遥か遠くを見やり、夢を描き、決意を新たに前へ踏み出すこともあるでしょう。今年も新年最初の写真展として、フジフィルムスクエアいっぱいに素晴らしき日本の風景を並べました。皆様の2022年が幸大き年となることを願い『風景写真祭2022年』をお届けします。 富士フイルム株式会社
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