ナンヨウツバメウオ
磯あそびをしていたらとっっても珍しい魚をゲットしました。
海中を枯葉がヒラヒラと舞っている。なんだ?と捕まえてみるとナンヨウツバメウオの幼魚でした。
このツバメウオは、大人になると、円盤状で黒銀色ですが、幼魚の時は、枯葉に擬態しています。
擬態とは、外敵から身を守るために、何か別なものに形や色を似せることです。カモフラージュとも
言います。写真のように形状は枯葉のように三角形で色は枯葉のようにオレンジ。よく見ると
体の表面に葉っぱの虫食いの穴に似せた模様もあり、自然の芸術作品のようです。
すごく人懐っこくてすぐに餌付けでき、人が近くにいる餌欲しさに寄ってきて手から餌をもらうこともできます。
擬態
自然には擬態する生物がいます。ある特定の環境に似せた外観を持って擬態する昆虫類や、カメレオンのように自分の外観を
忍者のように周囲の色に溶け込ませてぱっと見では発見できません。どちらも、外敵から身を守るために進化したものです。
それ以外に、住む環境や行動により、周囲に錯覚させることで、擬態や保護色(色彩だけ似せる)とするものもいます。
海水魚のカサゴは人間が見ると赤色をしていますが、ある程度の水深では、光の波長で目立たない灰色に見えることで
姿を消すことができます。(かしこい!)
カメレオン
カメレオンは、周囲の色をなんと目ではなく、皮膚で感じ取ります。なので、カメレオンの目を覆っても体の
色を変えることができるのです。
カメレオンの皮膚の色が変わるメカニズムは、皮膚の細胞の中に、白、黒、赤、黄色などの色の粒を持っています。
この色の粒は、外光や熱により変化する仕組みになっています。
カメレオンは大きく2つの理由でこの才能を身につけました。一つは、獲物に近づくときに目立たなくするため、もう一つは
外敵から身を守るために姿を消すのです。
カメレオンは死ぬと灰色になります。あの色鮮やかな彩色がみれるのも生きている証拠なんですね。
人間の擬態
トラも人間からは目立つ彩色をしているように見えますが、3色色覚を持つ霊長類である我々人間には見えますが、その他、
哺乳類は視覚的に色の区別ができないため、茂みに隠れれば、立派な擬態になると考えられています。
では、人は擬態するのでしょうか?
これは、トラと目的は一緒かもしれません。
ペアルック
一般的なペアルックとは目的が違いますよね。
仲良い人同士が仲間意識や愛情表現で同じ迷彩の服を纏うことがあります。
モノマネ
目的はわかりませんが、こういう人もいるのは事実です。
仕事を覚える
仕事を覚えるために先輩の動きをまずは真似てみることもありますが、擬態とは定義が違いますね。
トランスフォーマー
映画でお馴染みのトランスフォーマーは機械生命体が、車に擬態して人間社会に溶け込もうとしていました。
まとめ
- 擬態は外敵から、周囲に形態や色を似せ姿を消すこと。獲物をとったり、身を守るために使います。
- 擬態には環境を利用して相手の目を欺くものもあります
- 擬態の代表格であるカメレオンは肌で色を感じ、皮膚細胞の色素のサイズをコントロールして皮膚の色を似せます。
- カメレオンは目隠ししても色を変えることができ、死ぬと灰色になります。
- 人間も迷彩服など周囲に溶けこむ色の服を着れば立派な擬態です。
本日もご愛読ありがとうございました。
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