目次
フランソワ・ポンポン展
京都展:2021年7月10日〜9月5日
名古屋展:2021年9月18日〜11月14日
群馬展:2021年11月23日〜1月26日
千葉展:2022年2月3日〜3月29日
京都展:2022年4月16日〜6月12日
残念ながら終了しました。またの機会にお会いしましょう。
本展は、ポンポン初期の作品から1922年のサロンで大絶賛を受けた代表作《シロクマ》を生み出し、名声を確立していくまでの彼の作品と生涯の魅力に迫ります。 当展覧会は、ポンポンの本国フランスからお特別出展として、ポンポンが建築と彫刻の基礎を学んだ美術学校があり、ポンポン最大の支援者であったディジョン市のディジョン美術館、出生地ソーリューにあるフランソワ・ポンポン美術館、パリのオルセー美術館、そして国内でまとまった数のコレクションをもつ群馬県立館林美術館の90点の作品で構成、彼の制作の全貌をたどる日本初の回顧展です。 オルセー美術館にある実物代の巨大彫刻《シロクマ》を作り、その他多くの動物をモデルに彫刻を生み出したフランソワ・ポンポンは、20世紀初頭のアール・デコ期に人気を博した動物彫刻家です。彼の作品の特徴は、鳩や猫、犬など身近な動物から豚や牛など農場で見る家畜、キリンやヒグマ、シロクマなど動物園で見ることが多い異国の動物まで、その生態を詳しく観察し、極限まで細部をそぎ落としシンプルで滑らかな造形にした点です。大部分の作品が18cmから28cmと比較的小型で愛らしさを兼ね備えています。ユーモラスなオラン・ウータンの表情、茶目っ気のあるペリカン、太陽の下であくびをするカバなど、幸福さをたたえたポンポンの彫刻は生きる喜びを体現していて見るひとに幸せな気持ちと微笑みをもたらします。
見どころ
❶日本初のフランソワ・ポンポン回顧展
ポンポンが彫刻家として認められたのは、晩年の1922年、67歳の時です。サロン・ドートンヌにて長さ2.5mの大きな石膏の《シロクマ》を出品、しなやかで力強い生命感と、堂々とした安定感を持ったこの作品は初めて高く評価されました。また、愛好者向けに作られた卓上サイズの《シロクマ》がアール・デコ様式の室内に調和する動物彫刻として、注文が舞い込むようになります。 本展では無名時代の初期作品から、評価された晩年に至るまでの作品を総合的に展示し、ポンポン作品の全貌を日本で初めて見ることができる、必見の展示会です。
❷《シロクマ》だけでない、ポンポンの動物彫刻の世界
ポンポンは、シロクマの彫刻だけを制作していたわけではありません。自ら買っていたペットの猫や鳩、別荘のあったノルマンディー地方の田舎で見たアヒル、ガチョウ、牛や豚、またパリの動物園で観察したキリン、カバ、ペリカンや鹿などを多数彫刻にしています。ポンポンの観察眼、動物の特性を生かした美しいシルエットも見どころです。
❸ポンポンのアトリエから寄贈された作品を所蔵するディジョン美術館からの初出品
ポンポンゆかりの地、ディジョン。彼が通った美術学校が創設されたのは1766年。美術館はその附属施設として、1787年美術学生のために作られました。ディジョン美術館はルーヴル美術館開館よりも早い、フランス最古の美術館の一つです。本展覧会ではこの館が誇るコレクションの一つ、1948年にポンポンのアトリエから寄贈された貴重な作品の数々を出品、本邦初公開です。
UBARTH
どの作品もリアルな存在感があり、ポンポンの動物への愛情が感じられますよ。
無駄を省いてデザイン化しているにも関わらず、動物よりも動物らしい造形。天才じゃー
ご意見番
山梨美術館
またのお越しをお待ちしています。 byシロクマ
本日も最後までご愛読ありがとうございました。
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