第二弾は人物画です。風景画と比較して、難しいと考えていらっしゃる方もいると思います。確かに、人に似せるにはある程
度の技術と経験値が必要と思います。ただし、油絵は他の画法と比較して、重ね塗りが可能なため、失敗しても何度でも修正
可能な最大限のメリットがあります。一発勝負の水彩画ではこうは行きません。また、これは私の持論ですが、油絵は重ねる
分だけ、経過とともに深い味わいが出ます。ちょっと生意気なことを言いますが、絵に魂を込めるには、何度も何度も失敗し
てそれでも諦めずにモチーフに、実は自分の内面に向き合い、その戦いに費やした時間、密度が、エネルギーとなり、完成し
た絵から発するパワーに変わると信じています。私の作画は1枚に数ヶ月〜年オーダーの期間を要します。えらく時間がかか
る言い訳です。完成までの長い道のりが、産みの苦しみであり、その分、出来上がった後の達成感や幸福感に繋がり、これが
油絵を描いている醍醐味と言えます。
本日のプロセスは”STEP 2、3”です。
下書きを下地に兼ねようと考え、下地は塗りませんでした。
それだけ、塗り重ねると予測してのことです。
今回はこのプロセスになります。
本日はここまでです。人物画の難しいところは、顔のバランスです。正確に描いているつもりでも、目の左右の位置、鼻や口の位置が少しでもずれると、いくら細部を描き込んでも、違和感となり、ゼロから描き直すことにもなります。
今日はここまでです。記事が溜まったら、下記のようにHow to Paintingの特集でまとめる予定です。並行して他の作品も製作していますが、私の場合、長い期間を掛けて熟成させ仕上げていきます。乞うご期待。
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