ブルーピリオド展
〜アートって才能か?〜
期間:2022年6月22日〜9月27日
場所:東京天王洲寺田倉庫G1ビル
絵が上手いことは、才能か?
藝大に行く人は、天才か?
いや、毎日必死で、手と頭を動かし続けた結果だ。
評価される絵には、法則がある。
受かる絵にも、基準がある。
でも、法則だけが、基準だけが、美術の全てではない。
漫画『ブルーピリオド』は、
そんな答えのない美術の世界にのめりこんだ
高校生の八虎とその仲間たちの物語。
新しいブルーピリオドとの出会い、
そして、新しいアートとの出会いが、今始まる。
ごあいさつ
漫画『ブルーピリオド』は、『月刊アフタヌーン』で2017年6月に連載を開始してから今年で5年目を迎えます。アートという一般には馴染みにくいかもしれないテーマにもかかわらず、数多くのみなさまにご支援いただいているという事実は、主人公・八虎のアートと出会う喜びや驚きが、誰にでも魅力的であるということを物語っています。
本展「ブルーピリオド展〜アートって才能か?〜」では、美術の道に進むことを志した八虎とその仲間たちの世界を、漫画の枠を越え、さまざまな方法で体験していただきます。また、アートに関心がなく普通の高校生活を送っていた八虎がひとつのきっかけから美術に関心を持ってように、来場くださった皆さまにもアートの魅力を感じ取っていいただけるような展覧会になることを目指しました。
本展で扱うのは大学受験までのストーリーですが、現在単行本の発売は12巻となり、物語は受験編を終え、大学編に突入しています。漫画を読んでくださった方はもちろん、より多くの方々にブルーピリオドの世界、そしてアートの魅力を、楽しんでいただけることを願っています。
最後になりましたが、本展の開催にご賛同いただき、ご尽力くださいました全ての皆さまに心よりお礼申しあげます。 ブルーピリオド展製作委員会
いざっ展覧会へ
ゲート
1. 一筆目Cannot Picasso’s Painting
実はこのボードの裏にピカソの絵が飾ってあります。
この展示会で唯一撮影NGの場所なのじゃ
この画像はPinterestから頂きました。
2. ニ筆目
Face to Face with Art美術と出会った日
ある日、美術室で
一枚の絵に目を奪われた八虎。
それは、美術部の森先輩が描いた
大きな天使の絵でした。
「文字じゃない言語」と出会った八虎は
次第に美術の魅力に惹きこまれていきます。
主人公・八虎が美術部に入るきっかけになった森先輩の作品です。
3. 三筆目
The Blue ShibuyaTheater青の渋谷シアター
早朝の渋谷。
それは八虎にとって
静かで、青い世界でした。
自分が思うままに描いた一枚の絵を通して
八虎は初めて心から人と会話できたと感じます。
「あなたが青いと思うなら、
うさぎの色だって青くていいんだよ。」
太陽は赤、葉は緑、空は青。
果たしてそうでしょうか?
主人公・八虎が初めて描きたいモチーフに出会った印象的なシーン
展示会では大画面のアニメーションで見ることができるぞい
感動的です!!
4. 四筆目
Can Draw but Can’t See描くのは好き、見るのは苦手
美術作品を
どう鑑賞すればいいのかわからない。
そんな八虎に、友人の橋田は
自由な美術の見方を示してくれました。
文化や歴史、作者の意図、表現技法。
作品のさまざまな側面を知ることで
より深く、広く、作品と向き合うことができる。
でも、同じくらい大切なのは
自分なりの視点を持つことかもしれません。
キャラクターの中で橋田は結構好きっ!
展示会では、名画の買い付けゲームに参加できるよ。
名画の作品の裏のボードにそれぞれの作品の見方が分かりやすく解説されておるぞ!
最後にドガのこの作品に対し感じたことを書くコーナーがありました。
きっと参加した方が楽しめるぞ〜
5. 五筆目
Giving a F-100 a Go100号への挑戦
受験を目前に伸び悩んでいた八虎。
『縁』をテーマに挑戦したF100号で
初めて自分の絵に
飲み込まれそうな感覚を覚えます。
しかし八虎はその後、
『縁の絵』を超えるものが
描けなくなってしまいました。
6. 六筆目
The Artist’s Blue Periodあの人のブルーピリオド
作品のタイトルである”ブルーピリオド”は
ピカソ青年期の画風を指す言葉。
ここには、現在活躍している作家たちが
アーティストやクリエーターとしての道を
歩み始めた頃の作品が並びます。
当時のみずみずしい感性や試行錯誤の軌跡。
孤独で不安な修行時代に
彼らは何を感じ、何と戦っていたのか。
”色とりどりのブルーピリオド”は
アーティストの原点でもあるのです。
金田 誠
水戸部 七絵
水戸部 七絵
小玉 智輝
冨安 由真
近藤 聡乃
7. 七筆目
A Room Full of Characters in Plasterキャラ大石膏室
「白いのに、描けば描くほど黒くなる」
そう八虎を悩ませた。
美大入試の定番、石膏デッサンは
古代ローマの美の模範を学ために
ヨーロッパで生まれ、その後日本で普及しました。
ここに並ぶキャラクターたちの像は
あの有名石膏像をモチーフにしています。
360度ぐるりと見渡して
ぜひお気に入りの角度を見つけてみてください。
キャラ石膏像
デッサン作品
皆さん真剣に黙々と描いていました。上手いですね〜
8. 八筆目
The Blue Period Wallブルーピリオドウォール
作中に登場する
八虎や仲間たちが描いた絵は
じつは現役のアーティストや美大生が描いた作品。
試験時間は、ほんの数日。
しかし、その一瞬を支えるのは
それまでの膨大な努力と葛藤です。
その痕跡の一部をご覧ください。
八虎が初めて絵を描き始めた頃の作品。徐々に上手くなっていくよ。
9. 九筆目
A First Test : A Self-Portrait 1次試験「自画像」
ついに1次試験本番を迎えた八虎。
鏡が割れてしまうアクシデントから
多面的に自分というヒントを得て
一発逆転の勝負に出ます。
自らの内面にとことん向きあい、
私とは何かを突き止めていく「自画像」。
あなただったら、どんな自分を描きますか?
試験当日割れた鏡まで再現されていました。
ライバル達の一次試験自画像作品
ユカの大胆なバッテン作品も再現。色々あったのじゃ(見ていない人は漫画読んでね)
10. 十筆目
Character Paletteキャラクターパレット
美術の道を志した八虎は
ライバルに刺激され、恩師から学び、
仲間や家族に支えられながら
藝大合格を目指して努力を重ねました。
パレットには個性豊かなキャラクターたちを
イメージした色彩が広がります。
11. 十一筆目
A Second Test : A Nude 2次試験「ヌード」
2次試験の課題はヌードモデル。
八虎は裸の状態を
”情けなくて便りのないありのままの自分”と解釈。
最後は”努力と戦略”こそが
自分の武器だと気づき、作品を完成させました。
そこにあるものををただ描くのではなく、
”自分にはどう見えているか”を描く、
絵とは、あなたの目を通して見た
あなたの世界です。
12. 十二筆目
Results Day 合格発表
ついに、藝大合格発表の日。
受験番号は52番。
八虎は掲示板の前に立ちます。
体験の最後に、大葉先生の言葉を紹介します。
「結果を求めた人に結果が全てじゃない
なんていうつもりはないわ
だけどどの大学に行くかって話じゃない
この数ヶ月君たちは
自分の弱さと強さに向き合った
そして描き続けた
それは結果ではなく必ず君たちの財産になる」
ドキドキ・・あったー52番。藝大現役合格〜
その後、現役合格により大学で苦労する八虎であった・・
実際の東京藝術大学はこちら!
13. 十三筆目
Tsubasa Yamaguchi’s Room山口つばさの部屋
最後は、作者・山口つばさ自身の
”ブルーピリオド”です。
絵を描くのが好きだった幼少期から美大を目指した学生時代を経て、
漫画家として活躍する現在までの作品を事件列に沿って展示します。
作者の歩んできた道や
ブルーピリオドが生まれる現場に
触れてみましょう。
作者の新しい一面を見つけて、
作品のことをもっと好きになって
もらえると嬉しいです。
先生の仕事机
つばさ先生は声は若そうな女性ですが、カエルだったんですね?
学生時代の作品
ブルーピリオド用
ブルーピリオド展 〜アートって才能か?〜 東京天王洲寺田倉庫G1ビル
ノスタルジーな作品で好きそうろう
とてもボリュームの展示内容でしたが、参加するコーナーもありあっという間でした
やはり年齢層は若くなってしまうが、作品は老若男女、いろんな職業の方に見て欲しい!
本日も最後までご愛読ありがとうございました。
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