2021年10/22から11/4にFujiスクエアで企画されていた
Jay Hirano 写真展に行ってきました。最終日に行ったので開催期間に記事が間に合わず
申し訳ありません。
Lockdown展に展示された作品はJay先生が拠点とするロンドンや
パリ、ミラノなどヨーロッパ5つの都市のロックダウンの風景が映し出されています。
凄惨で人がいない街からは静けさの中に街が奏でる音楽をパッケージング。
そこから再生する人類の強さを表現したかのような
心に残る愛すべき作品群でした。
先生はとてもエネルギッシュで且つ気さくな方でした。
これからも応援したいと思います。
先生のサイト、ブログは以下です。
Lockdownの現実
***Jay Hirano先生のエッセイより***
決意
2020年3月、新型コロナウイルスの世界的流行にともないヨーロッパ各国がロックダウンを実施。
静まり返ったロンドン市内は異様な、そして不思議な光景でした。
1ヶ月経った頃、『この状況を誰かが記録しなければいけない』と思い立ち、ロックダウン下で
人が全くいないストリートを一人で撮り始めました。
コロナ禍での取材旅行
その後、他のヨーロッパの国々のニュースを見て『他の国の現状は?』『人々の生活はどうなっているのか?』
と興味を掻き立てられ、実際に自分の目で見るため旅に出ることに。
イギリス政府が『7月6日に国境を開く』とアナウンスした後、PCR・抗体検査をし、すぐにその日のフェリーの
チケットを取り、車で半年間に渡る旅に出ました。
日々変わる各国のコロナ対策、訪れている間にも現地の規制が変わる事もあり、僕じしんも先が見えない中での旅で
大変な事もありました。ですが、車での旅は問題なくスムーズに各国を回れましたし、普段は見ることの出来ない
光景をたくさん見られるのは本当に幸運だと日々感じていました。
ロックダウンの痛手
各国を回る中で、以前は観光客が多すぎるせいでうんざりしていた地元の人達が、今はとても伸び伸びと生活ができている
光景は、とても印象的でした。
ですが、観光業に頼っている都市ほどロックダウンの打撃を受けていたのは言うまでもありません。どこの国も普段観光客で
溢れている通りにはホームレスが増え、たくさんの人が食を失ったのも明らかでした。
ロックダウン vs 緊急事態宣言
ヨーロッパのロックダウンは、日本の緊急事態宣言よりも遥かに厳しい制限をかけているもので、数百年に一度といわれる
ほどの経済的ダメージを与えており、痛々しい光景をたくさん見ました。でも、同時に助け合う人々の優しさに触れる機会
も多かったように感じます。
ロックダウンのプラス面
また、ベネチアの水路からはゴミが消え、ロンドンの大気汚染は回復し、バルセロラ近郊の海には魚が戻ってきたように、
自然や地球の環境にとってロックダウンはプラスに働いたように見えました。
皆さまへ
コロナ禍で観光客がいなくなり様変わりしたヨーロッパの風景はもちろん、僕がロックダウン下で感じたことを、この写真展
を通して少しでも伝えることができ、皆さまに感じていただけたらと思います。
JAY HIRANO
ミュージシャンそしてフォトグラファーとしてもグレタ・トゥーンべリ氏も関わる世界最大の環境保護団体エクスティンクション・レベリオンと多くのイベントで関わる。「社会の仕組みを変える・考える音楽、写真をクリエイトする」をテーマに活動。
ドラマーとして「フジロック・フェスティバル」のモデルともなった世界最大の音楽フェス「グラストンベリー・フェスティバル」他多数のヨーロッパの有名フェスティバルに出演。数々のUKツアー、3回のヨーロッパツアー、2回の日本ツアーを行う。
フォトグラファーとして普段はライブ・ミュージック、ポートレイトなどを撮影しており、コロナ禍でロックダウン中のヨーロッパ六ヶ国を車で旅し人々のリアルな生活・現状を撮影。
● 写真家 Jay Hirano さんのサイトはこちら↓
Florence in colour
London in color
Venice in black & white
Milano in colour
Spain in black & white
Milano in black & white
Swiss & Anddora
Paris in colour
如何でしたか?
Jayさんは今も世界の街に愛されながら最高の写真を撮っている事でしょう。
これからも応援していきます。
Jay さんのブログはこちら↓
コメント