油絵作品製作シリーズ第一弾
次は絵を立体的に仕上げるために景色を大まかに”ブロック”に分けて描きます。
立体化とは、下の絵のように
色と形を整えるだけで
平面の絵が、まるで質量を持った物体のように見える方法です。
更に、油絵は粘土のように絵の具を大量に画面に乗せ、
筆でなぞった跡を意図的に残すことが可能です。
その複合技で、平面な絵を作者の意図により
立体的且つ物質の動きや感情の変化などを表現できます。
そこが、他の画材と比較し魅力的なところです。

豆腐?ゴツゴツしているから白いレンガかな?



背景が場所によって筆の跡が変化しているのがわかるよね
本日のプロセスは”STEP4 のブロック化”です。前回までの復習は下記記事をご覧ください。
STEP
下地
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スケッチ
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下書き
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STEP
ブロック化(形、色を調整し大まかに描く)
今回はこのプロセスになります。
STEP
詳細までひたすら描き込む
STEP
もっとも強調したいところにハイライト(魂)を入れる














まとめ
・波を立体的に大まかに捉える
・波の透き通っている部分は明るい
・影の部分は色を濃くする
・波の動きに合わせて筆を走らせる
・最も明るい波しぶきは白色で厚塗りする(ハイライト)




本日はここまでです。ここから、今回描いた大きいブロックから更に小さいブロックに分け描き進め、解像度を上げていきます。但し、全体のバランスと細部の細かい表現の両方に気を配ることが必要で、それなりに時間が掛かります。もっとも苦労するステップですが、作品価値が決まりますので妥協が許されません。上手く意図が作画に反映できた時の喜びも大きいので粘り強く描き進めましょう。
本日もご愛読ありがとうございました。
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