アストロバイオロジー(宇宙生物学)
宇宙から生還したクマムシ

クマムシをご存知でしょうか?
写真は電子顕微鏡で撮影されているが
体長は50μm程度(0.05mm)と小さいながらも
8本足で、爪も目もある無脊椎動物である。
驚くべきは、その生命力。
テラフォーマーで対象となった
ゴキブリと比較にならないくらい
過酷な環境で生きていられる。
飢餓や乾燥もへっちゃらで
なんと、真空や深海の圧力にも耐えられる。
- 151℃の高温
- 絶対零度の極低温(−273℃)
- 放射線(57万レントゲン。人間のX線致死量500れんとげん)
- 高気圧(7万5000気圧)
宇宙から生還した微生物
宇宙に行った生き物
種類 | 年代 | 国 |
ミバエ | 1940年 | アメリカ |
ハツカネズミ | 1950年 | アメリカ |
イヌ | 1951年 | ソ連 |
リスザル | 1958年 | アメリカ |
人間(ガガーリン) | 1961年 | |
ショウジョウバエ、ヤドリバチ、コクヌストモドキ、 カエルの卵、バクテリア、アメーバー、植物、菌類 | 1966年 | |
ウシガエル | 1970 | |
アストロバイオテクノロジー
言葉の意味は簡単だけど、
この言葉ができた背景には壮大なテーマ
が存在する。
宇宙のアストロと
生物学のバイオロジー
が合わさって、『宇宙における生命に関する学問』
と言うことになるが、
私たち含め、生命はどのように誕生し
進化してきたのか?
更に、宇宙に私たち以外の
生命がいるのか?
一般人の我々でも一度は考えた疑問に対し、
真面目に研究する学問である。
この学問の歴史は浅く、NASAが
1996年の以下の大発見!?から
使い始めた。
火星からの隕石に生物


上記の写真を見た方も多いと思うが、
火星からの隕石を電子顕微鏡で観察した結果、
微生物の痕跡と思われる物質を発見した。
この隕石は、約36億年前、火星でマグマが
冷え固まり誕生した。
その後、1500万年前におきた
火星への小天体の衝突によって
この岩石は宇宙空間に飛び出した。
放出された岩石は長い間宇宙を漂っていたが
約1万年前、一部が地球の南極に
落下し、1984年に南極調査チームが
これを発見し、マッケイ博士の元に届いた。
奇跡と言えるこの長い年月の偶然は
まるで宇宙が人類に
宇宙にも生命がいるよ。
とメッセージだったかもしれません。
ご愛読ありがとうございました。

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